1115 尊敬する人を教えてください。
経営者として尊敬する人は、現在も活躍しているソフトバンクの孫正義さんやファーストリテイリング(ユニクロ)の柳井正さんなどが何人かいますが、純粋な人間的な魅力という点からすると、ラグビー日本代表の監督もされて数年前に癌で亡くなられた「平尾誠二」さんがいちばんです。
私が現役でラグビーをしていたときに、神戸製鋼のスタープレイヤーとして日本選手権8連覇の偉業を達成したこともその理由にありますが、それ以上に指導者として人の心を奮い立たせる「ことば」について、もろもろの本で執筆しており、それが非常に印象の残るものでした。
平尾さんはラグビー日本代表として世界を渡り歩いていただけでなく、同志社大学卒業後にイギリスに留学されていたこともあり、常に世界レベルで物事を考えています。
私が日本にとどまっているのではまずいと思うようになっていることは、平尾さんの考えに影響されているところもあるかもしれません。
1215 ご旅行された都市ベスト1を教えてください。
基準を何に求めるかによるところもありますが、「将来住んでみたい都市」となるとやはりロンドンです。
今夏も行きましたが、8年ほど前にはじめて行ったヨーロッパ旅行がまさにロンドンでした。
それまでは「外国=アメリカ」というベタなイメージだったのですが、ロンドンは歴史と伝統を重んじる雰囲気が至るところに感じられ、それは学生時代に行ったアメリカのサンフランシスコとまったく異なるものでした。
特にそのときに泊まったClaridge'sという老舗のホテルが、狭くて古くて水圧も弱くて設備としては極めて不十分なのですが、スタッフのホスピタリティやホテルのオブジェへの細かい気配りがとても素晴らしく、英国人と日本人の価値観の違いを痛いほど感じるとともに、キレイで便利なものばかり求めているベタな日本人の自分が恥ずかしくなりました。
私が世界へ目を向けなければならないと思ったきっかけがまさにロンドン、そしてClaridge'sだといえます。
1315 今後行ってみたい場所はどちらですか?
やはり歴史を感じるところが好きなので、ヨーロッパになりますが、主要都市は一通り行ったので、そこから少し離れた地方都市に行きたいと思います。
なので、UKでしたらスコットランドのエジンバラ、イタリアなら水の都のヴェネチア、それと東欧ならクロアチアのザグレブなど、中世からのヨーロッパの歴史が色濃く残っているところなどがいいですね。
1415 最近感動した出来事を教えてください。
感動というほどでもないかもしれませんが、今年の夏のロンドン旅行の際の出来事です。小学6年生の息子が、レストランのウェイターから、
“How are you?”
と訊かれたときに、教科書英語のような “I'm fine, and you?” ではなく、自然な感じで
“I'm hungry!”
と答えたことに、大人にはない子どもの柔軟性・可能性を感じ、密かな感動を覚えました。
その他、zoom朝礼でも皆さんにお話ししたプロ野球ロッテの佐々木朗希選手の記録ずくめの完全試合、村田諒太選手とゴロフキン選手のアジア人同志でのミドル級世界戦などのスポーツのシーンもありますが、コロナ禍でいろいろ追われている自分のことで感動することがあまりないのは、少々悲しいですね(苦笑)
1515 最後に、所員へのメッセージをお願いします。
最近マーケの方が中心となって事務所を新たな方向に動かそうとしていただき、私としては大変ありがたいと思っています。
一方で、そのような動きに対して違和感も覚える方もいらっしゃると思いますが、それはある意味自然なことだと思います。
100人超の組織にですから、一つのことに対する感じ方が異なるのは当然です。
ただ、何かの縁でこうやって同じ組織で働いていただいているので、その組織の力が上がって行くことをポジティブに感じるのは、皆さん同じだと思います。
なので、多少の違和感を抱きつつも、皆さんの知恵をいただいて、少しでも良い組織にしていただき、そのような中で皆さん及び皆さんの家族が、この組織に入って良かったな、と思える瞬間を少しでも増やすことができればうれしく思います。
歴代の事務所ご紹介
「歴代の事務所ご紹介」で掲載しています画像は以下のHPより利用させていただいています。
・UR都市機構
・Officee
・ベンチャーオフィスナビ
平松さんへの15の質問インタビューその③はいかがでしたか。
15の質問を通じて、事務所の知らなかったお話を伺うことができましたね。
15周年企画平松さんへの15の質問インタビューをお読みになって、一番気になったお話しは何でしたか?
こちらのフォームにお寄せいただけますと幸いです。
本企画の原稿制作にあたりお時間を割いていただきました平松さん、この場をお借りして感謝申し上げます。