連載
Ns IN FOCUS - Vol.02 By Natsuki Kurihara

adcues agency 栗原菜津季さんが見た「ヒト、モノ、コト」にフォーカスする
「N’s IN FOCUS」所属メンバーの紹介をはじめ、クリエイティブツールの企画制作から広告出稿の反響を通じて、感じることや想いなどをコラム、対談、インタビューなど様々なコンテンツでお伝えします。

栗原さんの写真

“Please tell me your cues”Part.2

栗原菜津季と今井渉

“Cue” で得た影響

「N’s IN FOCUS」第2回目は、“Please tell me your cues”のPart.2になります。
Part.1はこちらからご覧ください。

Cue.01 Butterfly effect-01

栗原:アバターを観た当時18歳だった今井さんは「映画は娯楽」と思っていたとのことでしたが、18歳だった今井さんが観ていた作品と、今現在31歳になる今井さんが観る作品はどう変わりましたか?

栗原菜津季の写真

今井:選ぶ作品はそれで言うと変わりました。あと基本的に全部観なきゃいけないって思ってます。と言いますか、観なきゃいけないって思うようになりました。これまでは思わなかったのですが、作品紹介を見て「これは観なきゃいけない作品だな。」という風にも思うようになりました。それは結構違うかなって思います。勉強のためにもそうですし、世の中の流れを知っておくためにも観なきゃいけないとかもありますしね。

栗原:18歳の頃は洋画やエンタメ性のある作品を、話題性もあるし「観に行こうかな」ぐらいだったのが、今はかなり違っているんですね。

今井:そうですね。あと教材としても観るようになりました。ただホラーやスプラッター映画は苦手です(笑)

栗原:どうしたら観る人が怖がるのか、これは恐怖を感じるのか、こうすれば怖さが増すなとか、制作の視点で見たら怖さが変わるかもしれませんよ?(笑)

今井:たしかに、その視点は面白いですね…。

Cue.02 Butterfly effect-02

栗原:今、今井さんが携わっているCMが何本もありますが、それが世に出るっていう時はどんな気持ちですか?

今井:嬉しいですし、怖さもあります。反響が出ると当然すごい嬉しいなあと思いますし。もちろん全然反響がなかったらやばいなあって気持ちももちろん持ってます。あとなんだろ、クレームあったら嫌だなとかもそうですね、実際たまにちょっとありますし。まあ、それもそれはそれで「あぁ、そういうこともあるかな」と思いながら、楽しめればと思ってるんですけどね。でもやっぱり誇らしいです。誇らしい。あとは、ありがたくもそんなお仕事をさせてもらってるので、ちゃんと人の記憶に残るようなものが作れたらいいなと思っています。

栗原:平松剛法律事務所のCMって、あのCMを見た人が電話かけてくださっていることも多くありますよね。つまり、「電話をかけよう」というように、人の心を動かすようになっている、影響を与えていると思うのです。この事実は今井さんの人生に何かしら影響を与えてますか?

今井:面白いですね。そうですね、与えてると思います。子供の時に「何のために生きてんだろうな」って思った時に、夏目漱石とか学校の先生とかみたいに、後世に残る仕事とかいいよねっ思うときあったんですよ。自分の功績ややってきたことを残して行くと言う意味で。その時に思ったのが、教師になったとしたら教え子を持って「年間約40人か…」って思って。高校生で一学年持っても「300人か…」って思って、「ちょっと少ないなぁ…」って思ったんですね。今テレビとか、新聞とかですごい多くの人に広告を見てもらえてるってのはとても嬉しいですし、広告を見たことによって、給付金請求とか相談しに来てくれて、その人たちの人生がいくらか楽になった

今井渉の写真

り、よくなったり豊かになったり、助けられられたり、救えたりできてることがあるとすると、それはすごく僕にとっては嬉しいことだなと思って仕事しています。なので、胸を張って生きることができています。胸を張れる形でお金を稼げるっていうのはやっぱりいいなと思います。何だろうな、こう、言ってしまったら、幸せを得られるのかなと思います。なので、僕を幸せにしてくれてるのもそうですし、身も引き締まっています。

栗原:まだ我々の広告を届けられていない人たちにも届くように、これからも頑張らないといけませんね。

今井:そうですね。僕らの力不足でまだ苦しんでいる人もいるかもしれないって思うと、身を引き締めなきゃいけないなと思いますね。

Cue.03 Butterfly effect-03

今井渉の写真

栗原:最後の質問です。今井さんにとって良い作品とは何でしょう?

今井:おお難しいですね。誰かにちゃんと刺さる作品がいい作品だと思います。良い悪いは置いといて。
極論あの一人にでも。ちゃんと刺さればいい作品なのかもしれないですね。
あとは、ちゃんとこだわり抜いて作られたもの、かつ、ちゃんと届けたいメッセージ、届けたい内容が届くものが、いい作品かなと思います。
すごく些細なことでも、ちゃんとこだわることによって、ちょっとした違いが大きな影響を及ぼすと思っています。例えばデザインで言うと、文字の字詰めとかも大事です。文字って普通にwordとかで打つ漢字とか、ひらがなとか、一個一個の字によって字と字の間が違うんですね。隙間ができていて。

今井:あの隙間と隙間をうまく綺麗に見えるように調整するかしないかによって見え方が全然変わってくるんです。それをちゃんとやってるかやってないかってのは結構デザインとかの話だと大事だなと思いますし、そういうのをちゃんとやってるかっていうのが、このちゃんとこだわり抜いているかってところかなと思います。
あとは、やっぱり見る人によって全然感じ方も違うと思いますし、僕はアバター好き好き言ってみんなにも勧めてるんですけども、今の若い人が今見たら全然面白くないかもしれないし、逆に昔の人が今アバターを見たら気持ち悪いだけで終わっちゃうかもしれない。だからいい作品ってのはその時の誰かにとって良い作品であれば良い作品なのかなとも思います。我々は困っている方の力になるような、弁護士に相談しようって思えるCueを作れるような広告を生み出せればいいなと思いますね。

栗原菜津季の写真

栗原:「その時の誰かにとって良い作品」、本当にそうですね。いいお話でした。今井さん、ありがとうございました!

今井:こちらこそ、ありがとうございました!

さて、次回からの N’s IN FOCUS ですが、「広告」にfocusしていきます。
みなさん、テレビって普段見ていますか?
平松剛法律事務所もテレビCMをスポットで出したり、番組提供についたりしているので、テレビを付けていたら「あ!CMやってる」なんてこともあるかと思います。
例えば「視聴率」ってよく耳にしませんか?実は平松剛法律事務所のCMも視聴率を考慮して出していたりします。
ではその「視聴率」っていったい何なんでしょう?誰が決めているんでしょう?
1%って何人くらいの人が見ているんでしょう?ご存知でしょうか?

次回からはそんな 「広告」 に関わることにfocusして、「何となく聞いたことはあるけどよく知らない」ことや、普段の業務にも役立つようなマーケティングのお話をしていきたいと思います!

栗原 菜津季 (Natsuki Kurihara) / 2016年2月入社

前職は人材派遣業界で、総務として派遣社員の面接・給与計算・年末調整、募集している求人作成などを行っていました。
今はadcues agencyで広告関連の業務に従事しながら、多岐にわたる業務に携わらせていただいております。

栗原菜津季の写真

今年5歳になる娘と夫との3人暮らしで、最近家族で「ONE PIECE FILM RED」を映画館に観に行きました。日本のアニメーション映画を観るのは久しぶりでしたが、それぞれのキャラクターの親子愛、父親像が描かれており、またワンピースを知らない人でも楽しめる作品で感動しました。戦闘エフェクトやキャラクターの口の動きとセリフの音、ウタが映画公開前から歌姫として宣伝された意味、映画冒頭でそのマーケティング手法を回収していく等、上映時間115分で色々と考えてしまい、あっという間に終わってしまったので公開終了まで何度か観に行きたいと思います。

「N’s IN FOCUS」への感想・ご意見は、こちらのフォームよりお送りください。